骨粗鬆症とは、骨強度(骨密度・骨質)が低下して、骨折しやすい状態になることです。
脆弱になった骨が折れるのを予防するためには早期診断が重要で、X 線検査による既存骨折の有無や、骨密度測定・性別・年齢・閉経や危険因子(ステロイド使用)の有無などをもとに診断され、薬物治療を中心とした治療が行われます。
世界全体での骨粗鬆症の有病率は、60歳以上の女性で8.5%、80歳以上では37.7%の方が骨粗鬆症であると推定され、その数は約2億人とも言われ、決して珍しい疾患ではありません。わが国では高齢社会の到来に伴い、最新の統計では骨粗鬆症の患者数は男性300万人、女性約1,280 万人と推計されています。
骨粗鬆症を基礎疾患とした骨折では、脊椎の椎体や、大腿骨近位部、手関節部や上腕骨近位部での骨折の頻度が高くなります。脊椎骨折の治療法として、急性期にはコルセット装用または体幹ギプス固定による保存的治療が行われ、多くの症例では炎症を抑える薬(湿布薬や塗り薬などの外用剤、消炎鎮痛剤や坐薬など)の併用によって疼痛が軽快します。しかしながら、一定期間の保存療法を行ったにも関わらず骨折部が骨癒合せず、同部での異常な動きによって神経症状がみられる場合は、手術的治療を行うことがあります。
当診療班では、整形外科としての骨粗鬆症の外来も行っています。まずは外来担当医にご相談下さい。
更なる骨粗鬆症の専門的な加療を要する場合には、骨粗鬆症専門外来(辻収彦医師:脊椎脊髄班、藤江厚廣医師:股関節班、鳥居暁子医師:上肢班)にコンサルト致します。